特定健診とは、40歳~74歳の方を対象に行う、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診です。健診の結果、メタボリックシンドローム該当者や予備群となった方は、生活習慣を見直すために、専門スタッフ(保健師や管理栄養士等)による特定保健指導を受ける事ができます。
では、メタボリックシンドロームとは何でしょうか?
腹囲が男性85cm以上/女性90cm以上で、かつ 検査結果が、高血圧/脂質異常/高血糖のうち2項目以上当てはまる場合にメタボリックシンドローム該当者となり、1項目の場合はメタボリックシンドローム予備群となります。メタボリックシンドロームは別名内臓脂肪症候群と呼ばれ、将来の心血管病(狭心症・心筋梗塞、脳梗塞・脳出血等)の発症リスクが高まっている状態と考えられています。
人間の脂肪組織には、皮膚のすぐ下ある皮下脂肪と、体内の内臓の周囲にある内臓脂肪があり、この内臓脂肪が貯まりすぎると、内臓脂肪から体に悪い物質(悪玉アディポサイトカイン等)が多く分泌されるようになり、この物質が、肥満を増長したり、糖尿病や高血圧や脂質異常症を引き起こす事がわかってきました。そして、腹囲が男性85cm以上/女性90cm以上である場合、内臓脂肪が貯まりすぎていると判定できます。
また、将来の心血管病の主な発症危険因子は、肥満、高血糖、高血圧、脂質異常症の4つであり、この4つの因子のうち、因子が無い人の将来の心血管病の発症リスクを1.0とした場合、因子が一つの人の将来の心血管病の発症リスクは5.1倍、因子が二つの人のリスクは5.8倍ですが、因子が三つになるとリスクが一気に35.8倍まで高まるという研究結果が報告されています。
そして、前述のように、この心血管病の4つの危険因子の全ての原因は内臓脂肪の貯まりすぎであり、逆に、貯まりすぎた内臓脂肪を減らせば4つの危険因子をすべて取り除く事ができるとも言えます。
特定健診でメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)該当者や予備群と判定された方は、内臓脂肪がたまりすぎであり、かつ、心血管病の4つの危険因子が複数そろいつつある方であり、将来の心血管病発症のリスクを減らすために、生活習慣の改善による減量がより求められる方なのです。

